スポーツジムなどで日々鍛えている人達がいつも飲んでいるイメージがある「プロテイン」ですが、実は種類があるのをご存じでしょうか?
「味が違う」のではなく、「原材料」がそもそも違っているのです。
そして、種類によって筋肉に与える影響も違いますし、筋肉以外に影響を及ぼすプロテインも存在します。
この記事では、そんな「プロテインの種類と筋トレだけでなく日常生活にもおすすめな理由」について解説していきたいと思います。
プロテインの種類
プロテインは、溶かして飲むパウダー状のものやバータイプ、ゼリータイプなどが存在します。
ただし、これはあくまでもプロテインが加工された形状が違うだけで、種類が違うとはまた別の話だと言えます。
プロテインの種類は主に3種類あります。
それぞれ挙げていきましょう。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、乳由来(動物性)で牛乳に含まれるタンパク質となります。
ヨーグルトを水切り(ザルにペーパーを敷いてヨーグルトを乗せておく)すると、薄い黄色の液体が抽出されますが、これがホエイプロテインの原材料となるホエイです。
「乳清」と呼ばれることもあります。
ホエイプロテインの大きな特徴として、「水に溶けやすい性質がある」ということが挙げられます。
水に溶けやすいので、消化吸収が非常に早いのです。
それゆえに、本格的に筋トレをしている人や本気でスポーツに取り組むアスリートたちが摂取しているのは、このホエイプロテインであることが多くなります。
トレーニング後30分以内にホエイプロテインを摂取することで、「筋合成のゴールデンタイム(タンパク質の吸収が一番良い時間帯)」までに吸収させることができるのです。
水に溶けやすいその特性は、プロテインシェーカーを何度も振らなくて良いというメリットにもなっています。
また、上質なタンパク質の他にもビタミンやミネラルも含んでいるのも嬉しいポイントだと言えるでしょう。
確かに、筋トレを本気で行っている人たちが一生懸命シェーカーを振り続けている光景はあまり見ませんよね。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、乳由来(動物性)で牛乳から脂肪とホエイを取り除いた不溶性固形成分です。
牛乳から抽出されるプロテイン成分は、20%がホエイプロテインで、あとの80%はカゼインプロテインとなっています。
カゼインプロテインの大きな特徴は、「水に溶けにくい性質がある」ということです。
前述したホエイプロテインとは全く違う性質を持っているわけです。
ホエイプロテインが2時間程度で完全に体の中に吸収されるのに対して、カゼインプロテインはなんと7~8時間かけて体に吸収されていくのです。
同じ牛乳から抽出されたプロテインであるのにこれほど吸収のスピードが違うのは、かなり驚きですよね。
吸収するスピードが遅いゆえに、筋トレ後に摂取するには向かないと判断できます。
カゼインプロテインを摂取するのに適しているのは、トレーニングをしない日の栄養補給や就寝前の摂取には最適だと言えます。
また、腹持ちが良く満腹感を感じやすいので、筋トレだけでなく日常生活の中でダイエットをする際にも適しています。
そして、カルシウムやビタミンA、B12、B2といった栄養も摂取できるのも嬉しいポイントです。
ソイプロテイン
ソイプロテインは、ホエイプロテインやカゼインプロテインと違い、大豆を原料とした植物性プロテインです。
ビタミンやミネラルを配合させて販売しているケースが多くなっています。
ソイプロテインの大きな特徴としては、「イソフラボンが含まれている」という点です。
女性ホルモンに似た性質があるイソフラボンを摂取できるので、特に女性の心身の不調に良い効果が期待できるのです。
肌や髪に好影響を与えるレシチンやアルギニンといった栄養素も含まれているので、男性にもおすすめです。
消化スピードはやや遅く、4~5時間程度の時間をかけて吸収されていきます。
筋トレ後などにはこちらも向きませんが、日常生活に取り入れると大きなメリットがあると言えるでしょう。
筋トレや日常生活にプロテインを積極的に取り入れる
ここまでの解説でお分かりのように、プロテインには様々なメリットがあります。
筋肉にだけ効果があるのではなく、美容や健康にも効果的な成分が入っているので、日常生活の質を高めるためにも積極的にプロテインを摂取すべきだと言えるでしょう。
また、その際は各プロテインの吸収スピードや栄養成分といった特徴を良く理解した上で、自分に合ったプロテインを選ぶようにしましょう。
まとめ:プロテインを用途に合わせて賢くチョイス
今回は、「プロテインの種類と筋トレだけでなく日常生活にもおすすめな理由」について解説してきました。
プロテインには、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインという3つの種類が存在します。
筋トレ効果を高めたい人だけでなく健康や美容に力を入れたい人も、ぜひプロテインを日常的に摂取するようにしましょう。
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