夜バナナダイエット2通りの方法

何年か前にも、スーパーからバナナが消えるほどブームになった、バナナダイエット。テレビや雑誌等でも話題になりましたが、最近またチラホラと聞くようになりました。夜バナナダイエットには、①夕食をバナナに置き換える方法と、②夕食前にバナナを食べる方法があります。
なぜ朝じゃダメなのか?
そもそもバナナダイエットは、腹持ちが良く、代謝を促進するバナナを食前に食べることで摂取カロリーを減らすというのが目的なので、1日で最もカロリーが高くなりやすく、吸収も活発になる夕食にバナナを取り入れることこそが、ダイエット効果があるからです。
そこで今回はこの「夜バナナダイエット」について詳しくまとめてみました。

夕食をそのままバナナ2本に置き換える
夕食をバナナに置き換える場合に注意するべき点は、栄養のバランスです。バナナは栄養豊富な果物ですが、それだけですべての栄養素をまかなえるわけではありません。よく単品ダイエットは栄養失調になると囁かれるのはそのためです。
バナナに限らず、夕食を置き換える場合は、朝食と昼食は栄養のバランスに注意して、普段通りに食べることが重要です。2-3日位ならデトックス効果も望めますので短期的なダイエットに向いています。
夕食の30分前にバナナ2本と水200mlを飲み、夕食はいつも通り食べる方法(推奨)
- 夕食の15~30分前にバナナを1~2本食べる
- コップ1杯(200ml程度)の水分(水、お茶など)を取る
- 夕食はおなかがいっぱいだと感じるまで通常通り食べる
その時、注意したいのが夕食の時間と量。いくら夕食を普段通りに食べていいとしても、夜9時以降に食べたり、食べすぎていたのでは効果はないので、夕食はできるだけ早く食べ終えるようにすることがオススメです。まずは1ヵ月続けてみることが大事です。
※バナナはそのまま食べるのが基本ですが、温めてホットバナナにしたり、無糖ヨーグルトをかけたりして食べても可。
バナナがダイエットに有効な7つの理由

低カロリー(エネルギー86kcal)
「カロリーが高いのでは?」と誤解されることも多いバナナですが、1本(可食部100g)のカロリーはたったの86kcal。
これは、ご飯1杯(150g)の252kcalや食パン1枚(80g)の208kcalよりかなり低い値です。かつ、さまざまな栄養素がバランス良く含まれているため、ダイエットにもピッタリな食品といえるでしょう。
摂り過ぎた塩分を調節(カリウム)
バナナには、カリウムが豊富に含まれています。このカリウムには、余分なナトリウムを排出してむくみをとる効果があり、体内の浸透圧を調節してくれます。夜バナナダイエットで積極的にカリウムをとることで、むくみの解消に効果があるでしょう。
体の大事なエネルギー源(糖質)
バナナはいろいろな種類の糖を含み、それぞれ体内に吸収される速度が異なります。すべての糖が体内に吸収されるまでに時間がかかるため、血糖値の上昇も抑えられ、脂肪をため込みにくいと言われています。
即効性と持続性を併せ持っていることから、持続的なエネルギー補給が可能に。アスリートが試合前などに食べるのもそのためです。
便秘の予防、解消(食物繊維)
バナナは3分の2が食物繊維と言われるほど、豊富な食物繊維が含まれています。水溶性と不溶性の食物繊維の働きにより、脂質を吸着して体外に排出したり、排便を促す効果があると言われています。
遅くても10日から2週間もあれば効果がみられたという人が多く、便秘が原因でおなかがポッコリしているという人なら体重の変化もすぐに感じられるかもしれません。そのため、バナナは便通に悩む人にもおすすめの食材なのです。

待ち人、きたる!
エネルギー代謝を助ける(ビタミンB群)
バナナにバランスよく含まれるビタミンB群は水溶性ビタミンで、主にエネルギー代謝を円滑にする役割を果たします。たくさん摂取しても余分なものは尿として排出されるため、毎食コンスタントに摂りたい栄養素です。
骨の健康のために重要(マグネシウム)
マグネシウムは魚や大豆などに多く含まれる栄養素ですが、果物の中で含有量の多いのがバナナです。マグネシウムの約60~65%は骨に含まれていて、骨の健康のためにカルシウムとともにバランスよく摂取する必要があります。
また、マグネシウムは体の代謝作用全般で大切な役割を担っており、300種類以上もの酵素の働きを保つために欠かせません。
こちらも注目! バナナの大切な成分
栄養成分表示には示されていなくても、バナナで注目すべき成分には以下のようなものがあります。
・ポリフェノール類
強い抗酸化作用があるポリフェノールは赤ワインや緑茶のイメージが強い栄養素ですが、実はバナナにも含まれています。
熟したバナナほどポリフェノールの含有量が高いため、シュガースポット(茶色い斑点)が現れて甘くなってきた「食べ頃」をおいしくいただくのがおすすめです。
・トリプトファン
脳内の神経伝達物質・セロトニンのもととなるのが、必須アミノ酸のひとつ、トリプトファンです。トリプトファンは、うつ傾向のある人や寝つきの悪い人に、精神を落ち着かせる、睡眠を促すといった働きがあります。果物の中で、バナナは多くのトリプトファンを含みます。

バナナに飽きてしまった場合は…ホットバナナがおすすめ

普通のバナナを食べ続けるのに飽きてしまった!そういう人はバナナをアレンジして食べることをおすすめします。かといっていろいろ加えていたらカロリーオーバーしてしまいます。そこでオススメなのがホットバナナです。
温めることによって腸内環境も良くなり冷えを防止することによって代謝も良くなり快便につながります。またヨーグルトに合わせて食べるのもオススメです。
電子レンジで
バナナの皮をむき、1本まるごと、もしくはザク切りにして、お皿にのせたら600Wで30~40秒加熱します。皮つきの場合は、長めに2分30秒加熱すればOK!加熱する時は、ラップをする必要もないので楽チンです♪加熱時間も、好みに合わせて調節が可能です。
フライパンで
皮をむいて、食べやすい大きさに切ったら、フライパンで1分程、加熱します。お好みのトロトロ加減になったところで火を止めて、お皿に盛り付けてでき上がり♪レンジと違って、様子を見ながら、自分の好みの加減に調節できます。両面に焼き色をつけたい場合は、途中ひっくり返してもOKです。
トースターで
皮をむきまるごと、もしくは好みの大きさに切り、アルミホイルで包んだものを5分くらい加熱します。アルミホイルでなく、お皿にのせて加熱してもOK!皮ごと焼くこともでき、見た目は真っ黒になりますが、中のバナナは大丈夫です。こちらも焼き時間は、お好みで調節が可能です。
まとめ
「ゆほびか」 (2015年8月号・6月16日売)より引用
結果について
8割近くが夜バナナダイエットの効果を実感実際に夜バナナダイエットを行ったモニターの方に実施したアンケートを基に、夜バナナダイエットの効果について見てみました。夜バナナダイエットの効果について聞いたところ、何らかの効果を実感した人は102名中78名で、実に76.5%がその効果を感じる結果となりました。また、どんな効果があったかという問いに対して、一番多かったのは「便秘が解消した・胃腸の調子がよくなった」で5割以上、次いで「体重が減った」、「おなかがへこんだ」が続きました。「夜バナナダイエットを始めた翌朝にドサッと便が出た」「毎食後に便が出るようになった」など、おなかの調子がよくなったと答えた人が半数を超えました。【夜バナナダイエットは効果があったか?】
夜バナナダイエットの最大のメリットは、苦労しないで痩せられるという点でしょう。それはハードな運動をしたり、食事を我慢したりする必要がないからです。材料のバナナも安価で手に入ります。バナナを食前に2本食べるだけなので、おなかいっぱい食べられますし、好きな夕食を食べることもできるので初心者の人ほど試してほしいダイエットです。
最後にバナナにはさまざまな栄養が入っていますが、それだけでは不足してしまう栄養素もあります。従って、特にもう一つの置き換えダイエットをする方は栄養のバランスを良く考えないと体調を悪くしてしまうこともあるので注意が必要です。あくまでも、バランスのいい食事がダイエット成功の鉄則です。

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