リバウンドをいかに防ぐか
ダイエットを行って減量に成功した3人に2人が、5年以内に減った体重より増えてしまうという、いわゆるリバウンドを経験しているという研究結果もあり、一度落とした体重をキープすることが、いかに難しいかが分かります。
リバウンドはダイエットの大敵
苦労して体重を減らすことができたのに、リバウンドをしてしまっては元も子もありません。しかし、健康体であるならば、体重が減った体はリバウンドして体重を戻そうとします。
リバウンドが起きることは、ダイエットと背中合わせの現象であるといえます。きちんとリバウンドの原因を分析し、対策を練ることが必要です。
特技はダイエット趣味はリバウンド
言い得て妙です。それほど、リバウンドは、ダイエットと切っても切れない関係にあると考えてもいいのではないでしょうか。わずか数㎏しかリバウンドしなかったという人もいますので、リバウンドの内容は一律のものではありません。
リバウンドしたために、ダイエット前より体重が増えてしまったという人もいます。そうなれば、ダイエットをしなければよかったことになってしまいます。リバウンドしないように注意をしてダイエットをすることによって、ダイエットを成功へと導くことができるでしょう。
リバウンドしにくいダイエット方法とは
リバウンドをいかに防ぐかが、ダイエットを成功させることとイコールであると断言している人もいるほど、リバウンド対策は重要です。
リバウンド対策の内容によっては、成功するはずのダイエットが失敗してしまうこともあります。どんなダイエット方法を実践すればリバウンドが発生しづらいのが、事前にリサーチしておくことも大切です。
短期間での急激なダイエットや無理な食事制限をともなうダイエットは、リバウンドしやすい。
リバウンドの仕組みと対策
リバウンドは、ダイエットと切っても切れない関係にあります。対策にはどんなものがあるでしょうか。まずは、有効なリバウンド対策を立てるには、リバウンドを理解することが大切になります。人間の体がリバウンドするようにできていることを知ることが、リバウンド対策のポイントです。
運動量を増やし、カロリー摂取量を減らすことが、ダイエットの王道です。食事の見直しをしてカロリー過多になりそうな調理法は避け、運動をたくさんするように心がけることが減量に繋がります。
ダイエットをしたばかりの頃は、1週間くらい期待通りに体重は減りつづけます。この時はダイエットが順調のように思えており、リバウンドは別世界の話だと思うかもしれません。
ホメオスタシス(生体恒常性)が原因
最初の段階をすぎると急に体重は減りにくくなります。食事を減らし、運動もしているのに、体重の減りが止まるのです。人間の体にはホメオスタシスという機能があり、体重が減りつづけないように代謝を抑制したり、リバウンドを引き起こしたりします。
人の体はホメオスタシスという機能を持っているために、急な温度の変化や、カロリー補給が途絶えた時の対策ができるようになっています。ホメオスタシスは、食事量がいきなり減るなどの状況を生命の危機と認識し、対策を取ります。そのためできるだけエネルギーを使わず、溜めておく体になります。
どんなにダイエットをしても体重への影響がわずかたせという人は、ホメオスタシスと関係があるかもしれません。体内にエネルギーを蓄積させておこうと体が頑張るために、その分リバウンドのリスクがアップします。
具体的なリバウンド対策
ダイエットをしながらリバウンド対策をするためには、停滞期以前に、そもそもホメオスタシスが働かないようにするのが、第一段階です。
①長期間で取り組めるダイエットをする
カロリー制限はダイエットの基本ですが、健康維持に支障をきたすほどの食事制限をする人がいます。直後のダイエット効果は実感しやすいかもしれませんが、リバウンドしやすいという欠点があります。
短い期間でダイエット効果が確認できることを前面に押し出して、そのダイエット方法のすごさをアピールするところもあります。しかし、短い期間でいきなり食事を減らして行うようなダイエットは、リバウンドのリスクが高まります。
②1カ月のダイエットで減らす体重は、全体重の5%以下に
期待通りに体重を減らすことができた場合でも、元どおりの体重に戻ってしまいます。1カ月のダイエットで減らす体重は、全体重の5%以下にしましょう。でないとリバウンドしやすくなります。
ホメオスタシスは、体重の5%以上が1カ月で減ってしまうような、日頃起きないような状況に対応しようとします。例えば60kgの人なら1ヵ月間に3kgの減量を目安とします。
③バランスの良い食事をする
ダイエットを始めると、まず食事量や内容を見直す必要がありますが、極端にカロリーを減らしたり、栄養素も足りていないとホメオスタシスが働きます。
バランスの良い食事は内臓の代謝アップや腸内環境も良くします。食事から十分な栄養を摂ることが難しければ、サプリメントなど栄養補助食品を利用するのも1つの方法です。
リバウンドしないダイエット3つの掟 『細江啓太郎の世界一受けたいダイエットの授業』vol.2
まとめ
もし、リバウンドで体重が戻った時に、ダイエットへの意欲をなくして食事を元どおりの量に増やすのは考えものです。一度停滞期に入ってしまったからといって諦めずにダイエットを続ければ、体は今が危機状態でないことを理解し、再びダイエットのしやすい体に戻ります。
前提知識を持たずにダイエット中にリバウンドが起き、停滞期が続くことで自分のダイエットはうまくいかないんだと諦めてしまうと、今までしてきたことがふいになってしまいます。
健康であれば、ダイエット中のリバウンドはつきものだと思って、ダイエットを続けることを楽しむようにしましょう。ホメオスタシスの効果を抑えるには、バランスのよい食事をし、時間をかけてじっくりダイエットすることです。自分にあった、長続きしそうなダイエット方法を選ぶようにしましょう。
コメント