「カロリーゼロの食品なら太らない?」
「食事の回数を減らせば痩せる?」
「夜に食べなければ痩せる?」
ダイエットに励もうとする方の中には、自分の思い込みやダイエットの噂などで、「多分痩せるんじゃないかな」と誤った方法で行なっている方が少なくありません。
正しくない知識のダイエットを続けると健康を損ねたり、かえって太ったりして、リバウンドしてしまうことがあります。
そこで今回はダイエット成功のために正しい知識を身につけて、リバウンドしにくいボディを手に入れましょう。
ダイエットのよくある大誤解

ダイエットでは、正しいと思いこんで続けていたら実は間違いだった、逆効果だったということがよくあります。
もし思い違いや勘違いをしていたらすぐに改善しましょう。
カロリーゼロなら太らない?→×

たくさん食べても太らないと思い込んで、カロリーを全く心配せずに、無意識のうちに何でもカロリーゼロの飲み物や食べ物を食べすぎていませんか?
カロリーゼロの飲食品には、必ずと言っていいほど、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、スクラロース、ネオテーム、アドバンテームといった人工甘味料が含まれています。
摂取カロリーが軽減できて食後の血糖値の上昇を抑えられるから良いという反面、ゼロカロリーの人工甘味料も体にさまざまな影響を及ぼす可能性があるのです。
過剰摂取は習慣的に人工甘味料を摂取することでインスリンの働きが鈍くなり、糖尿病を発症しやすくなる、とも言われています。

砂糖が使われていないからと言っていくら摂取しても問題ないということではないので注意してください。
夜は全く食べない方が痩せる?→×

理想は夕食には低脂肪で低炭水化物の食事をとる必要がありますが、全く食べないということはお勧めしません。
食事を1回スキップすることで体が飢えた状態になり、体の脂肪が燃焼しにくくなり、次に体に入ってくる食べ物が脂肪として保存されやすくなってしまうからです。
食事の回数は少ないほうが太らない?→×

実は食事が多ければ多いほど、食事はより効果的になります。
できるだけ空腹にならずに血糖値を安定させれば、インスリンの急激な上昇を抑えることができ、その結果太りにくくなります。
ただし少量を食べ、1日の総カロリーを超えないようにする必要があることに注意してください。
炭水化物はダイエットの敵→×

脳の満腹中枢は、血糖値の上昇によってオンになります。
太ったからといってダイエットのために炭水化物を強制的にカットすると、脳の糖分が不足し、常に空腹状態になります。
その結果、たとえ食べても満腹感がなくなり、食欲が増し続け、このことで食欲が制御できなくなりダイエットの挫折につながります。
炭水化物を完全に制限するのではなく、1回の食事で米、パン、麺を少しずつ減らすようにしてください。
また、量を減らさなくても、例えばご飯に生卵やナットウをかけることにより、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

白米よりも食用繊維が多い玄米に変更すれば、カロリーに気をとらわれることなく食事を続けることが可能です。
積極的に摂取するほうがボディメイクに良い!?

食べないことがダイエットではなく、無理のない減量目標を設定し、必要な摂取カロリーを守ることやバランスの取れた食事であることが大切です。
食べることによって痩せやすい体質になり、適切なカロリーコントロールができる体作りにオススメな栄養素を紹介します。
タンパク質をしっかりとって基礎代謝アップ

タンパク質を構成するアミノ酸は、食品をエネルギーに変換する際に欠かせない栄養素のひとつです。
これが不十分だと、エネルギー代謝のサイクルがスムーズに進まず、カロリーを控えても脂肪として蓄積しやすくなります。
また、いくら運動しても、筋肉の材料となるタンパク質がないと、トレーニングが非効率になります。
タンパク質は、肉、魚、甲殻類、大豆、大豆製品、卵、乳製品に豊富に含まれていて、タンパク質を含む食事は、毎食少なくとも1回は食べる必要があることに注意してください。
また、タンパク質が多い食品の中には、脂肪も多いものがありますので脂肪の多い肉や魚は取り過ぎに気をつけましょう。
また、調理方法としては、揚げ物や中華料理などの油を多く使う炒め物は避けたほうがいいです。
ビタミン、ミネラルをしっかりとってエネルギー代謝を改善

ビタミンやミネラルも、タンパク質と一緒に摂取したい栄養素の1つです。
タンパク質と同様に、これらもエネルギー代謝に重要な役割を果たしており、不足しているとスムーズな代謝が困難になります。
ビタミンやミネラルは野菜、果物、海藻などにまんべんなく含まれているので、毎日きちんと食べましょう。

代謝と密接に関係しているビタミンB群は豚肉やうなぎに豊富に含まれていますよ。
同じ食事でも食べる順番を意識すればダイエットになる!?

食事の順番を意識し、血糖値の上昇を遅らせることで体脂肪の蓄積を防ぐことができます。
これは、血糖値の上昇によって分泌されるインスリンの量が減少するためです。
野菜→肉や魚などのおかず→ご飯の順番で食べることで、血糖値の上昇を抑えることが期待できます。
ただし、野菜はじゃがいも、にんじん、とうもろこし、かぼちゃなどだと糖質が多く含まれているので、過剰摂取しないように注意してください。
また、食物繊維を多く含む食品を先に食べることも血糖値の上昇を抑える効果が期待できるので、野菜以外にもきのこや海藻などを食べることをお勧めします。

白米の代わりにキビ米や玄米を食べるとエネルギーは変わりませんが、脂肪がたまりにくいです。
まとめ

ダイエット成功のコツは、正しい食生活を継続する意識を持ち続けることです。
噂や勘違いで自己流のダイエットはせず、正しく無理のないやり方でダイエットに取り組んでください。
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